◆大阪市立大学の対策
大阪市立大学合格のカギは
・センターでトータル得点率を最低でも80%を超える
(理系学部は85%は最低でも取りたいところです)
・2次試験の出題のクセをつかんでおく
ことの2点です。
◆大阪市大のセンター得点率は?
国公立大学の入試はセンター試験→2次試験の順に進みますが、センター試験での得点率で合否がほぼ決まってしまうと言っても過言ではないほどセンター試験は重要です。
パスナビによると、大阪市立大学の各学部のセンター試験必須得点率は以下の通りです。
商学部 セ試得点率 78%~87%
経済学部 セ試得点率 78%~87%
法学部 セ試得点率 78%~85%
文学部 セ試得点率 80%~82%
理学部 セ試得点率 73%~90%
工学部 セ試得点率 75%~88%
医学部 セ試得点率 76%~91%
生活科学部 セ試得点率 78%~79%
どの学部も80%ライン、最低でも75%の得点率が必要です。
大阪市立大学に限らず、センターでコケると致命傷になるというのは国公立大学受験の基本ルールであると思ってよいでしょう。
◆2次試験での逆転は難しい
センター試験で思うように得点できなかった場合、2次試験で高得点を取るしかありません。
ただ、大阪市立大学の場合は、センターと2次配点比率が一部の理系学部学科をのぞいて1:1前後になっています。センターでコケた場合、2次で逆転してやるぞ!というのは比率的に非常に難しくなります。
また、過去データの統計を見ても、相当に採点基準は辛口であることがわかります。
合格者の最高得点を見ても、80%を獲得できている生徒はこれまで誰一人存在しません。
合格者の2次得点平均は、5割前後です。法学部などは45%程度しかありません。
受かった人たちですら、半分取れるかどうかの試験です。
さらには、厳しい言い方ですが、センター最低ラインに届かなかった力の人が、英語をはじめとして出題難易度の高い大阪市立大学の2次試験問題で他の受験者より圧倒的な高得点が取れるということはほぼ起きにくいです。
力のある人はセンターで取れますし、2次も見合った得点をしてきます。
ですから、0%とは言いませんが、「センターでコケたけど2次で挽回したらよい」という発想はまず通用しないと思っていただいたほうがよいでしょう。
◆2次試験の特徴は?
過去問を見れば気づくと思いますが、英語に関しては同レベル帯の大学に比べて読む力が相当に要求される内容です。
また、国語(現代文)・数学においては答案作成力(記述力)が非常に求められています。
現代文の設問などは、これでもかというぐらい『わかりやすく説明せよ』とつけられています。わかりやすく説明するってなんやねん・・と思った方はいますぐ対策を始めた方がよいです。
数学においても、大問数こそ少ないですが、かなりの答案作成力を見られます。
上にも書きましたが、合格者の平均得点で半分前後ですから、解けた・合ってたでOKとしているような勉強の仕方では到底通用しないことがうかがえます。
センター系の問題ばかり学校などで取り組んできて、2次対策はほとんどしていないという人が毎年大勢います。
マーク・記号回答式の問題に慣れすぎている人は、「自分の答案作成力」という点で自分の勉強を見直してみましょう。
また、現代文で意外に失点の高いのが語彙です。
漢字は大丈夫、とタカをくくらずに、どの程度のレベルの語彙が求められるのか、1日でも早く赤本などで問題に触れてみることをおすすめします。
◆客観的に自分の解答を見てもらいましょう
このように、答案作成力を見られる試験が中心ですので、センターのように正解した・不正解だった、だけを見るような勉強では力が伸びません。
英語も、和訳や大問3の英作文など、何を書けば得点になるのかがわからず勉強してると危険です。
自分では合っているつもりでも採点者から見れば・・という落とし穴にはまらないためにも、自分の答案を客観的に見てもらえる環境をつくりましょう。
通っている塾や予備校の先生に添削をお願いするとか、通信添削サービスを短期間利用するなどいろいろな方法がありますのでチェックしてみてくださいね。